先月30日に発生した那覇基地でのF-15DJ(097)の前輪が外れた際の事後対処に疑問を持った人はその後のニュースを見ても居なかったようであるが、私はあえて苦言を呈したい。
事故そのものもお粗末と言えるが、それ以上に機体を滑走路から移動するまで2時間近く掛かった事の方が重大ではないだろうか?
この間滑走路閉鎖により民間定期便に迷惑をかけたことは勿論であるが、スクランブルが掛かった場合には対処できない状況にあると言う事です。滑走路が閉鎖されても誘導路を使用するというオプションもあるが、日頃から訓練していなければ難しいでしょう。
しからば対策はいかに早急に故障した機体を移動させるかでしょう。残念ながら事態発生からの状況は一部始終は判りませんが画像から推測するとクレーン車を持ってきて機体を吊り上げ前輪の下に移動用の台車をセットしてトーイングしたようです。
この一連の作業に時間がかかりすぎた事は関係者が見れば一目瞭然でしょう。
毎年空自は秋の総合演習をやっていますが、航空機かく座対処訓練はやっていないようです。滑走路が2本ある飛行場ならいざ知らず、軍民共用空港では必須訓練と言えるでしょう。
最近各部隊対抗の戦技競技会を見かけなくなりましたが、各部隊対抗の航空機かく座対処競技会でも開催して時間短縮の技量を高めて欲しいものです。