今日はエルテン独特のアンダーギャレー。
L1011は客室のスペースを最大限に活用する為に通常は機体前後や中央にあるギャレー設備を床下に配置した。離陸後専任のCA、たいていは新人がL2ドアーとR2ドアーの中間にあるリフトで下へ降りて作業、着陸前には定位置へ戻るという寸法である。
アンダーギャレーでセットしたサービスカートをリフトで上へ上げ、サービス終了後は降ろして固定する。
従って機内サービス時以外は客室内にカートが無い為、カートが機内を走るという事態が避けられる。
設計当初はラウンジにという提案もあったようだが実現したという話は聞かなかった。
リフトから後方を見る。
後方から前方を見る。
右側にあるサービスドアー、今気が付いたが空撮用の窓にできたはずだが後の祭り。
アンダーギャレーにまつわるエピソード。
ここには作業中にタービュランス等でシートベルトサインが点灯した場合に備えてリフト横にジャンプシートが装備されている。昔、最終便で伊丹から羽田へ帰るDHのCAが1人だけ客室からあふれてしまったが、誰かがアンダーギャレーにシートが有る事に気が付き定員外で便乗した事があった。ここのシートは緊急着陸した際に危険な為使用は禁止されている。勿論機長も知らないし、運行管理者もね。万が一墜落事故が起こったら身元不明者が1名という事で大騒ぎになったろうが当該便は無事羽田に着いている。めでたしめでたし。