P-8,P-3を出したついでに海自の本格的対潜水艦哨戒機2代目のP-2Jを。
戦後米国からのMAP供与されたP-2V-7の老朽化に伴い高価なP-3に手を出せなかった(米国が最新型の供与を拒んだのか、国内航空機産業を振興させる為かは不明)のか後継機は川崎でP-2V-7を大幅設計変更(機体延長、エンジン換装、電子機器のグレードアップ等)をして完成したのがP-2Jでした。
P-2V-7では夏の低空での哨戒飛行時にはエアコンが装備されていないので汗をかきかき任務をしたそうですが、P-2Jでは大幅に改善されたと聞きました。
しかし3度程搭乗させてもらいましたが、機内は電子機器が多くかなり狭い感じでした。おまけに主翼が胴体を貫通している為後部へ移動する際には主翼の上を乗り越えて行くという普通の飛行機では考えられない構造でした。
ただ哨戒機としての構造から機首の監視席からの眺めは抜群でした。船酔いの原理を知らなかった私はこの席に座っていたら船酔いになった事があります。後で聞いたら長い間下方を見つめていたら酔っ払うという事でした。これは船でも同じ事が言えるそうです。
1986年1月の那覇では第五航空隊のP-2Jがタッチアンドゴー訓練をしていました。尾翼のマークはペガサス、P-3にも引き継がれましたが某幕僚長の偏見により全国の部隊から消し去られてしまいました。米軍でも一時星以外の一切の文字が胴体表面から消し去られた(流石機体の特定が出来ないので前脚カバー内側に番号が書いてあった)時期が有りましたが、現在は復活の傾向にあります。
海自でも復活させて欲しいものですね。
前置きが長くなったが、那覇36にノーフラップランディングするP-2J、4770。
ランディングポジションにフラップを下ろして着陸するP-2J、4770。