飛行老人の飛行機話

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2011年03月

 今回の地震災害には不幸中の幸いに大規模な火災が発生しませんでした。
 
 しかし淡路神戸大震災では大規模な火災が発生しました。
 
 当時は倒壊した建物の中に生存者がいるかも知れず、航空機からの消火活動をすれば生存が危ぶまれる
 
 という理由で空中からの消火作業は行われなかったと聞いています。
 
 しかし地震により倒壊した火災発生個所に消防車が近づくのは考えれば容易なことではないでしょう。
 
 また火災発生後速やかに消火しなければ閉じ込められた人たちが今度は焼死する事は目に見えています。
 
 消火指揮官は悩む所でしょうが、火災を小規模なうちに消火しなければ人員の損失も増える事は目に見えてい
 
 ると思います。
 
 そこは被害の拡大を最小限に食い止める為には多少の犠牲は止むをえないと考えるべきでしょう。
 
 さて欧米では大規模火災に対しての備えとしてウオーターボマー(消火飛行機)が運用されています。
 
 アメリカでは最大型機としてB747も使われていますが、日本では運用面から見ると水陸両用機がベストです。
 
 理由としてはターンアラウンドタイムの短縮、水陸両用機ならば水の補給は水面を滑走中に行えて時間当たり
 
 の散布量がヘリコプター、陸上機に比べて格段に多く効率的な点が挙げられます。
 
 我が日本では一時というか2度に渡って検討され実機でのデモフライトがカナダから呼び寄せたCL-215と
 
 CL-415(CL-215をターボプロップ化した性能向上型)で行われましたが結局導入は見送られました。
 
 また国産のPS-1を改造して各種テストを実施しましたがこちらも運航コストの面から見送られてしまいました。
 
 今のところ日本では大規模な山火事等は発生していませんが年に数回2~3日に渡って燃え続ける山火事が
 
 発生しています。早急にウオーターボマーの導入を検討してほしいですね。
 
 出来ればPS-1のデータを転用できるUS-2を改造すればコスト、時間の面からもベストでしょう。
 
 いまや戦闘機でもマルチロールの時代なのにUS-2に救難機としての任務だけしか与えてないのは宝の
 
 持ち腐れです。今の技術からすれば赤外線暗視装置等を駆使して夜間のオペレーションの可能でしょう。
 
 US-2も中はがらんどう、消火用タンクを付けても洋上救難には差し支えないと思います。
 
 またつなぎとしては、既に実用化されているC-130のシステムを導入して、航空自衛隊が運用するC-130
 
 に装備するのがベストと思われます。
 
 PS-1の消火実験は1976年秋に神戸の六甲アイランドで行われました。
 
 またCL215は1970年頃水戸射爆場(現常陸海浜公園)と泉佐野で、CL-415は1990年頃東京の豊洲
 
 埠頭で行われたと記憶しています。
 
 
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 昨日に続いてロシア非常事態省の航空機、ミル26です。
 
 今回の災害派遣ではミル26も来日していたそうです。
 
 直接は確認できませんでしたが、新潟空港関係のブログの画像の片隅に写ってました。
 
 出来れば画面の真ん中にどーんと紹介してほしかったですね。
 
 こちらのミル26もせっかく来たのにスタンバイ状態で出番が無かったように聞いています。
 
 画像からもお判りのように世界最大のヘリコプターでペイロードは20トン、C-1の2.5倍、C-130に匹適
 
 する搭載量です。
 
 重量物輸送、原発の消火活動にも活躍できたと思われ残念です。
 
 画像は2009年のモスクワエアショーにて撮影、消火用バケットも見えます。
 
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 今日の上空は地震発生から一週間以上経ったせいか随分静かでした。
 
 曇り空だったので確認できたのはヘリが2機、百里へ向かう空自のC-1、C-130だけでしたが撮影は
 
 できませんでした。
 
 昨日はロシア非常事態省のIL76とIL62が成田に来ました。
 
 それに関して昨日のインターネットニュースでは、ロシアから地震発生直後に援助隊派遣の申し入れがあった  
 が日本側の責任者が空港の発着枠を理由に断ったというのがありました。
 
 残念ながら事実かどうかは確認されていませんが、もし事実だとしたらとんでもない事です。
 
 ロシアからの救援隊が最初に日本に到着したのは14日だそうです。
 
 是非とも事実関係を解明してほしいものです。
 
 またロシア非常事態省は消火飛行艇ベリャエフBe200を保有しています。
 
 原発の核燃料プールへの冷却水放水が決死の覚悟で続いていますが、Be200を使用すればペイロードや
 
 乗務員への被爆時間を考えても効果的ではないでしょうか?
 
 ベリャエフBe200は2009年8月のモスクワエアショーにて撮影
 
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 IL76、2009年8月、ドモジェドボ空港で撮影、この時は午前中に人員が集結していたのを見かけたのでダム
 
 崩壊にt対処するために出動した帰りと思われます。
 
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 ブログご愛読の皆さん、地震により当地も電気、水道が停止して今朝やっと電気が来ました。
 
 私が小さい頃はランプ生活、井戸水も経験していたので特に心配もしていませんでしたが、やはり便利な生活
 
 に慣れてしまえば不便を感じました。
 
 昨日は久しぶりに屋外炊爨、ベテランの母とご飯を炊きましたがまともに炊きあがりやれやれでした。
 
 ご希望の方が入れば教授しますよ。(笑)
 
 というわけでパソコンも今日から使用できます。
 
 近所でもかなり住宅に損傷を受けた家も見られましたが自宅は幸いにも被害はありませんでした。
 
 食料の備蓄はたっぷりありますがたんぱく質の確保が難しくなってきました。
 
 商店が開いても長蛇の列、入荷が無く売り切れ状態が続いています。
 
 ガソリンも売り切れ状態でマニア活動が困難です。でも上空ウオッチングはしていますよ。
 
 地震翌日からは百里をベースにしてUH-60Jが往復している姿を見かけましたが、今日は前進基地を確保で
 
 きたのか朝方見かけただけで後は見かけなくなりました。
 
 友人から聞いた話によると浜松のスペシャルが出動しているそうですが上空通過の機体では確認できず
 
 残念です。
 
 ベースのひとつと思われる福島空港へ行きたいのですがガソリン不足では帰ってこられなくなるので我慢で
 
 す。
 
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 今日のターゲットはRF-4.
 
 RF-4は退役が進み、ここのところ1回のフライトではせいぜい3機飛べば良い方です。
 
 この日の午前のフライトは03上がり、エンドでアグレスの降りを待っているうちに上がりました。
 
 その後21にランウェイチェンジ。
 
 降りの捻りを期待していたら捻ってくれました。
 
 リーダーは大分ショートカット気味に来ました、もう少し下がったほうが良かったですね。
 
 2番機は期待できないなと思ったら、ファイナルで軌道修正の為予想以上に傾いてくれました。
 
 雪レフはオーバーヘッド時には効果があったのですが、捻って来るとお腹が見えないのでファイナルでは効果
 
 はありませんでした。
 
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