飛行老人の飛行機話

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カテゴリ: 昔の写真、イギリス

 1983年7月29日の午前中はRAF  WATTISHAM での取材だったがごごは近くのRAF WOODBRIDGEで外からの撮影に挑戦した。RAF と冠してあるが実態は米軍基地でAー10が駐留していた。テイルレターは”WR”、近くのRAF BENTWATER には同じくAー10の部隊が同じテイルレターを付けている航空団は同じでも飛行隊が別々になっている変わった配置だ。レターは最初のWと最後のRを組み合わせたものと思われる。なお英国では米軍が駐留している基地でもRAFを冠しているが日本でいえば空自嘉手納基地や海自厚木基地と称している事になる。被占領国と同盟国の違いが如実に表れているのではなかろうか。

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 午後遅くだったので逆光になってしまったが、順光側に行けたかは定かでない。

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 前日の7月28日のBINBRUCK、2機のAー10が来た。NATO加盟国間ではクロスカントリーが盛んで、自基地以外へは殆ど行かない空自と大違いだ。日頃から非常時の為に他基地訪問のクロスカントリーは必要だと思うのだが。

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 WATTISHAMを訪れた前日は最後のライトニングの基地、ビンブルックを訪れた。
旧迷彩塗装機も何機か残っていたのは嬉しかった。無塗装ジュラルミンの機体も撮りたかったが既に退役していた。エンジンを胴体に縦に並べるという独特のスタイルは好きだったが、上側エンジンの取り外しには随分苦労したという話を聞いた事が有る。複座型はこれまたサイドバイサイドという配置をしていた。

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 時代の流れ、面白みのない制空迷彩。

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 誘導路には退役した旧型のライトニングがデコイとして並べられていた。

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 この時期世界的傾向で制空迷彩塗装化が進んでいた。英国でもご多分に漏れずモノトーンのグレイの機体が増えつつあった。

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 帰って来たペア、何を話していたのかは聞き忘れた。

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 こちらはこれからフライトに向かうPさん、今の空自では安全面を無視した無帽での点検作業をしているがこちらはしっかりヘルメットを着けている。しかし腕まくりはね。

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 編隊着陸。

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 今日も暑い一日だった。新田原は燃えていたようだが老人には遠い。
今から兆度40年前の今日は英国の空軍基地、WATTISHAMに居た。取材でM君と訪れたのだが、私はお抱え運転手の役目だったので航空誌には発表していない。当時はファントムの全盛時代、英空軍でもFー4M(ファントムFGR2)が主力だった。RAF  WATTISHAM はその後英陸軍のヘリコプター基地になってしまった。
 ゲートガードのライトニング。

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 同じくスピットファイアー。

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 列線のFー4M、制空迷彩になりつつあったが幸いにも未だ初期迷彩塗装機もあった。

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 日本でいえば岐阜の実空に相当するだろう。現地のマニアに聞いたらセキュリティがかなり厳しいので近寄らない方が良いよと聞いていたので、魅力は有るが行かなかった基地だ。RIATにも色々出してくるのでまあ行かなくても良かったかな。1985年にはキャンベラB6とファントムFG1が展示された。2年前の1983年にはファントム25年記念で採用された国の国籍マークがペイントされた機体が展示された。

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 なおボスコムダウンにはテストパイロットスクールがあり、そちらからもBAC111、ZE432と
HS780、XS606が飛来した。

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