飛行老人の飛行機話

Yahooからの引越しに伴いタイトルを変更

2015年12月

 P-8,P-3を出したついでに海自の本格的対潜水艦哨戒機2代目のP-2Jを。
戦後米国からのMAP供与されたP-2V-7の老朽化に伴い高価なP-3に手を出せなかった(米国が最新型の供与を拒んだのか、国内航空機産業を振興させる為かは不明)のか後継機は川崎でP-2V-7を大幅設計変更(機体延長、エンジン換装、電子機器のグレードアップ等)をして完成したのがP-2Jでした。
 P-2V-7では夏の低空での哨戒飛行時にはエアコンが装備されていないので汗をかきかき任務をしたそうですが、P-2Jでは大幅に改善されたと聞きました。
 しかし3度程搭乗させてもらいましたが、機内は電子機器が多くかなり狭い感じでした。おまけに主翼が胴体を貫通している為後部へ移動する際には主翼の上を乗り越えて行くという普通の飛行機では考えられない構造でした。
 ただ哨戒機としての構造から機首の監視席からの眺めは抜群でした。船酔いの原理を知らなかった私はこの席に座っていたら船酔いになった事があります。後で聞いたら長い間下方を見つめていたら酔っ払うという事でした。これは船でも同じ事が言えるそうです。
 1986年1月の那覇では第五航空隊のP-2Jがタッチアンドゴー訓練をしていました。尾翼のマークはペガサス、P-3にも引き継がれましたが某幕僚長の偏見により全国の部隊から消し去られてしまいました。米軍でも一時星以外の一切の文字が胴体表面から消し去られた(流石機体の特定が出来ないので前脚カバー内側に番号が書いてあった)時期が有りましたが、現在は復活の傾向にあります。
海自でも復活させて欲しいものですね。
 前置きが長くなったが、那覇36にノーフラップランディングするP-2J、4770。

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 ランディングポジションにフラップを下ろして着陸するP-2J、4770。

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 一昨日手元にあったスライドの箱、日付を見たら35年前の嘉手納で撮ったポジでした。久しぶりにスキャナーで取り込んだ中にP-3の画像がありました。
 今はP-8の列線になっているあたりに当時はP-3の列線が有りました。
手前のドラム缶は洗剤でも入っていたのか洗機場、P-3が通り抜けられる潜り抜け式の洗機鉄塔が設置されていました。
 並んでいるのはVP-44(LM)のP-3CとVP-6(PC)のP-3B。

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GO NAVY によるとVP-6はこの時期、フィリピンのキュービポイントに派遣されていたとありますが、嘉手納には分遣隊でも置いていたのでしょうか。
 当時嘉手納へは約半年交代でハワイ、米本土からローテーションで部隊が派遣されてきていました。今と違って全機カラフルなマーキングをしていて行った時にどんな部隊が来ているのか楽しみの一つでした。今は閉鎖されてしまったNAVY GATE、ここへ行けば必ず置いてある気体が撮れる当たりポイントでした。
 この頃は未だ那覇基地の公開は無かったはず、何故この時期に沖縄へ行ったのか思い出せません。

 今の嘉手納は1飛行隊がP-8に機種転換され、P-3は電子偵察機を含めて7機程配備されているようです。
 以前は結構タッチアンドゴーを見かけたものですが今回はエプロンに多数並んでいました。1機だけ逆向きに頭を突っ込んでいましたが何か理由があるのか、一回りするのが面倒だったのか?

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 そんな中12月15日の夕方降りてきたのはSLRAをつけたP-3C、南シナ海へ行って来たのでしょうか。

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 もう1機はEP-3E、以前海南島で無謀な某国空軍機に接触されて海南島に緊急着陸したのと同じ機種ですが、その時とは外形はほとんど変わりはないようですが電子機器は一新されているはずです。

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EP-3の初期型は最初に厚木に配備されて50年近く経ちますが未だに機種更新の話は聞きませんね。後継機はEP-8になるかな。

 16日の嘉手納では午前中に2機のP-8が飛びました。
聞いていた話ではかなり高い上がりと言う事でしたが、今回は南沙諸島まで行く為に燃料をかなり搭載していたのか結構低い上がりでした。
いくら信頼性が高いエンジンを搭載しているといっても双発機で長時間海上を飛ぶのは怖いですね。
 そういえばP-8は昨年2月のシンガポール航空ショーで見て以来未だまともに撮れていません。
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 以前は必ず見かけた岩国駐留のFA-18は今回は見かけませんでした。
新聞によると15日に普天間へ2機飛来、16日にも2機が来たそうです。
 普天間には弾薬庫が無い為AH-1ZやUH-1Yが射撃訓練をする際には嘉手納へ訓練弾を搭載に立ち寄り、終了後にはデアーミングの為に再度立ち寄ります。
このところAH-1ZとUH-1Yがペアでよく来ているようです。
 アーミング後、訓練に向かうAH-1Z”Viper”

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 ペアのUH-1Y”Venom”
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 デアーミング後普天間へ帰投するペア。
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 以前普天間にいたKC-130Rは現在岩国へ移駐、05Rを離陸。
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 普天間からILSアプローチ訓練に来ていたUC-12F。
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 訓練から帰りに嘉手納05のアプローチコースをクロスする許可待ちで海上でホールドするCH-53E。
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